Raspberry Pi,Arduino 回路図設計ソフトFritzingを使ってみる


これの続きです。
前回でLinuxの端末を見ることができましたが、GUIの起動も行ってみましょう。

startx

すると次の画面になります。
f:id:alstd:20150122134117p:plain
これで普通のOSっぽい感じに表示できました。
ブラウザやゴミ箱機能から、Wolfram先生やマインクラフトまで入っているので遊んでみるといいと思います。

ところで、ゴミ箱のアイコンを見ればわかる通り英語表記になっています。
表記はさておいておくとしても、日本語の入力方法さえ無い状態では困りますので、環境整備を行います。
まず、OS自体の言語設定です。前回行った人はスルーしても大丈夫です。

sudo dpkg-reconfigure locales

で設定画面を起動後、スペースキーで次の欄に*印をつけてください。

en_US.UTF-8 UTF-8 
ja_JP.EUC-JP EUC-JP
ja_JP.UTF-8 UTF-8

tabでOKを選択した後、システムデフォルトの言語を聞かれます。こちらはen_US.UTF-8 UTF-8にしてください。
日本語をデフォルトにすると、日本語対応していない表記が文字化けするためです。

続いて、フォントと入力メソッドのインストール

sudo apt-get install fonts-vlgothic
sudo apt-get install ibus-anthy

以上で設定ができたので、念のため再起動を行います。

sudo reboot

そしてGUIを起動するのですが、デフォルトは英語なので、日本語で起動するときは、

LANG=ja_JP.UTF-8 startx

です。
面倒だと感じるならば、aliasコマンドで割り当ててください。

 

さて、今のところマウスやキーボードをRaspberry Piに接続して使っていると思いますが、パソコンと一緒に使うときには不便です。
人によっては、PC用のキーボードを差し替えていると思います。
実はLANと電源さえあればキーボード・マウス・画面出力無しでも運用していく方法があります。それがVNCサーバです。
SSHやらSAMBAやら色々なサーバソフトがありますが、GUIで設定を行うならば一番最初にやっておくとよいと思われます。

まず、サーバ側(Raspberry Pi)にvncサーバのソフトを導入します。

sudo apt-get install tightvncserver

続いて、

tightvncserver

でパスワードの設定を行います。
なお、8文字以上のパスワードは語頭8文字までに短縮される模様なので注意してください。

ここまですると恐らく自動的にサーバが起動しますが、手動では

vncserver :1

として起動させてください。

あとはローカルIPアドレスの確認

ifconfig

からおそらく192.168.**.**の形になってるアドレスをメモしておきます。

クライアント側(Ubuntu)の設定ですが、UbuntuデフォルトのRemmina リモートデスクトップクライアントなるソフトを使ってみました。
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なお、192.168.**.**:1の:1の部分は、vncserverの立ち上げによっては数字が変わります。
先ほど設定したvncサーバに対するパスワードを入れます(ログインパスワードではないです)。

接続すると…
f:id:alstd:20150122140509p:plain
これでRaspberry Piを(ローカルネットワークから)遠隔操作できるようになりました。

Raspberry Piが起動している間は、タスクを手動で殺さない限り、クライアントから接続を切っても仮想のディスプレイは生きつづける特徴がtightvncserverにはあります。
また、複数バイスから接続したり、Androidからの接続などもできました。

 

再起動して再接続するのは面倒くさいので自動起動の設定をしたり、IPアドレスの固定などが残っていますが、sshsambaサーバの構築と共に後々に回します。